AI をどこから入れるか
広告クリエイティブ AI 生成ワークフロー — Imagen / 動画生成のパイプライン
ブランド制御を組み込んだ生成 AI パイプラインを整備
業種・関与mixednuts 自社基盤/複数クライアント共通 · マーケティング/クリエイティブ · AI · MARKETING
画像生成
Imagen試作→本番
2 段構成スタイル制御
ブランドパレット強制課題
自社サイトリニューアルで Imagen 3/4 Ultra を使った画像生成を検証した際、コスト($0.02〜0.04/枚)・スピード・一貫性のバランスが運用可能水準に入ったと判断。これを広告クリエイティブ量産にも展開する前提で、案件横断のワークフローとして整理する必要が生じた。
広告運用では媒体別・訴求別にクリエイティブを多パターン用意する必要があるが、デザイナー依頼では工数とリードタイムが律速になる。一方、生成 AI は「それっぽい画像」が出やすい反面、ブランドトーン統一・指定アスペクト比・固有名詞対応が難しく、実戦投入には追加の設計が必要。
- AI 生成画像はブランドトーン(色・書体・余白)が毎回揺れるため、運用投入には prompt 強制と品質検査が必須
- 媒体ごとのアスペクト比(Meta 1:1 / 9:16、Google バナー各サイズ)に合わせた生成切替が煩雑
- Imagen Ultra は quota 制限が厳しく、Fast で当たり試作 → Ultra で本番 の二段戦略が必要
- 生成物のバージョン管理・命名規則がないと、後から「どれが本番採用版か」を追跡できない
「AI クリエイティブは『それっぽい』から『運用に乗る』へ」
アプローチ
Vertex AI の Imagen Fast(低コスト試作)→ Imagen Ultra(本番)の 2 段構成で量産。ブランドパレットとスタイルを prompt に強制注入し、アスペクト比(1:1 / 3:4 / 9:16)を媒体要件ごとに切替。生成物はプロジェクト別ディレクトリに命名規則化して保存し、バージョン管理を効かせる。
- 01
Phase 1
ブランドパレット強制 prompt 設計
案件ごとのブランドカラー・書体・トーンを prompt テンプレートに組み込み、生成ごとの揺れを最小化。style reference 画像を組み合わせる二重制御。
- 02
Phase 2
Fast → Ultra の二段生成
Imagen Fast で低コストに大量試作 → 当たりを Ultra で再生成する運用設計。
- 03
Phase 3
媒体別アスペクト比切替
媒体要件(Meta 1:1 / 9:16、Google バナー・Discovery・Demand Gen)をスキーマ化し、生成時に一括切替。アスペクト比差分の誤り(`4:5` 非対応など)を防ぐ検証ルール。
- 04
Phase 4
バージョン管理と案件横展開
生成物を `_assets/images/generated/{project}/{slug}_{variant}.png` 形式で命名規則化し、後から採用版を追跡可能に。複数案件で prompt テンプレートを共有しつつ差分を管理。
成果
自社サイトおよび複数広告案件のクリエイティブ生成に本ワークフローを適用した段階で、試作リードタイムが大幅に短縮され、ブランドトーンを保ったまま量産する運用が定着。AI 生成を前提にした広告運用サイクルの基盤として機能する状態に到達。
- 01
広告バナー・LP 画像・短尺動画の量産を案件横断で運用可能な水準に引き上げた
- 02
ブランドパレット強制でトーンの揺れを最小化し、「運用に乗る」品質のクリエイティブを AI で生成する構造を確立
- 03
Fast → Ultra の二段戦略でコストとスピードのバランスを実運用水準に最適化
- 04
バージョン管理の規律で、後続フェーズでの A/B テスト・採用版追跡が可能な資産として整備
学び
- AI 画像生成は prompt 単独より、style reference + ブランドスキーマの組み合わせで品質が決まる
- Ultra モデルの quota 制限は運用の律速になるため、Fast での当たり試作が必須の二段戦略
- 生成物のバージョン管理・命名規則は生成そのものより重要。資産として再利用できるかの分岐点
応用できる領域
広告クリエイティブを複数媒体・複数訴求で量産する必要がある EC / BtoB / BtoC 事業者全般。デザイナー依頼を完全に代替するものではなく、試作・バリエーション生成・A/B 素材の大量確保に応用可能。
役割・成果物
mixednuts 自社ワークフローの設計者兼運用責任者。Vertex AI Imagen の実装、prompt 設計、媒体別アスペクト比切替、バージョン管理設計まで一気通貫で構築。案件横展開のパイロットも並行推進。
- 01
ブランドパレット強制 prompt テンプレート集(案件別)
- 02
Imagen Fast → Ultra の二段生成ワークフローと quota 運用ルール
- 03
媒体別アスペクト比スキーマと生成時切替ロジック
- 04
生成物のバージョン管理命名規則と案件横展開ドキュメント
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