広告費が効かない・計測が信用できない

B2B 卸 EC ポジショニング進化 — プロ向けパートナー化

月次の戦略ピボットと予算抑制実験で構造を定量検証

業種・関与B2B 向け EC(業務用品) · B2B EC/業務用品 · MARKETING · STRATEGY

ROAS

業界水準超

新規購入率

0123456789%01234567890123456789%

売上 対目標

140% 超

課題

業務用品の B2B EC は、短期 ROI では測れない長期検討サイクルと、法人顧客ごとに異なる提案文脈を持つ業界特性がある。従来の広告運用は指名中心で、売上と広告費の短期連動が低く、経営判断材料として弱い。ポジショニングを『安価な卸売』から『プロ向け提案パートナー』へ進化させるための運用・LP・計測の連動設計が求められた。

指名中心配信で広告費と売上の短期連動性が低く、B2B 長期検討サイクルのため単純な ROAS 最適化では経営判断材料が揃わない。LP 体験が QS ボトルネックになり、マイクロ CV の過大計上で意思決定が歪む。

  • 指名中心配信で広告費と売上の短期連動性が低く、KPIで議論しきれない構造
  • LP 体験が QS ボトルネック(QS 付き 30KW 中『平均以下』が 67%)で CPC が高止まり
  • マイクロ CV 過大計上(all_conversions 1,380 vs 主要 CV 119 の 11.6倍)で意思決定が歪む
  • B2B 長期検討サイクルのため、短期 ROAS では施策評価が不十分
  • 代理店事業前期比 +1.1億円、着地 5.7億円の KGI 達成が必須

アプローチ

月次で戦略テーマを変える『The Pivot』運用(顕在 → プロ用語 → インサイト別 → 既存客除外 → ロングテール)を導入。広告費を約 8 割カットする実験で指名中心配信の構造を定量検証し、KW 単位の final_url 設定で QS を ADG 分割なしで改善。

  1. 01

    Phase 1

    The Pivot 運用

    月次で戦略テーマを変える運用フォーマットを導入(顕在 → プロ用語 → インサイト別 → 既存客除外 → ロングテール)。単一戦略の固定化を避け、発見→拡張→最適化のサイクルを短く回す。

  2. 02

    Phase 2

    構造検証のための予算抑制実験

    広告費を約 8 割カットしても売上減は 1 割強という検証を通じ、指名中心配信の構造(すでに顕在層で完結している層の比率)を定量化。経営層への説明材料に。

  3. 03

    Phase 3

    ADG 再編 × final_url 設計

    一般 CP を 5ADG(AG-A卸仕入れ / AG-B競合指名 / AG-C業種特化 / AG-D課題解決 / AG-E情報収集)に再編。KW 単位の final_url 設定で ADG 分割なしに QS を改善するアプローチを採用。

  4. 04

    Phase 4

    除外 KW 運用と効率最大化

    除外 KW を運用化して無駄配信を削減し、大口の B2B CV を獲得(ただし大口 2 件への依存が強く、再現性は検証中)る土台を構築。

成果

5 ヶ月にわたる戦略ピボットで ROAS と効率を過去最高水準まで引き上げ、構造検証(カットテスト)により指名中心配信の固定費的性格を経営層に説明できる材料が整った。新規購入率が 7.4% → 17.6% に改善し、『安価な卸売』から『プロ向け提案パートナー』へのポジショニング進化の初期トラクションを獲得。事業本体の広告運用方針としてこの枠組みが標準化。

  • 01

    EC 売上を目標比 140% 超で着地し、ROAS は業界水準を大きく上回る水準を達成

  • 02

    指名 CPC ¥84、GA_ROAS 2,856%、GA_CPA ¥2,979 の過去最高効率を記録

  • 03

    新規購入率を 7% 台から 18% 弱に改善し、既存顧客依存の構造からの脱却を前進

  • 04

    広告費を約 8 割カットする実験で『指名中心配信の構造』を定量化し、経営判断材料として提供

  • 05

    除外 KW 運用で無駄配信を削減しつつ、大口 B2B CV を獲得(大口依存のため再現性は検証中)

学び

  • B2B 広告は短期 ROI で測るより、『構造検証』(カットテスト・抑制テスト)で固定費的要素と可変的要素を分解するほうが意思決定の精度が上がる
  • ADG 分割で QS 改善を狙うのが定石だが、KW 単位 final_url で同じ効果を得られるケースがあり、アカウント構造をシンプルに保てる
  • 課題解決型の提案へのポジショニング転換は、KW テーマ(業種特化 / 課題解決)で顕在化させるほうが LP 改修より先行投資価値が高い

応用できる領域

B2B 卸 EC、法人向け SaaS、受注制作型ビジネスなど、長期検討サイクルと指名中心配信を持つ業種全般。『The Pivot』運用(月次テーマ変更)は、単一施策に固定化したくない局面で応用可能。

役割・成果物

広告運用パートナー兼ポジショニング戦略担当として参画。月次の戦略ピボット、予算抑制実験の設計、ADG 再編と除外 KW 運用まで、広告単独ではなく事業ポジショニング進化の一環として広告を再定義。

  • 01

    The Pivot 運用テンプレート(月次戦略ピボットのフォーマット)

  • 02

    予算抑制テスト設計ドキュメント(構造検証のメソドロジー)

  • 03

    5ADG 再編ガイドと KW 単位 final_url 設定リファレンス

  • 04

    除外 KW ライブラリ(業種別・競合別・クライアント別)

  • 05

    B2B 長期検討サイクル向けアトリビューション再定義ドキュメント

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